朗読で綴る金沢文学  初日 雪組 3月27日(月)18:00   
 
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室生犀星作 抒情小曲集より
「小景異情」
雑誌「ザンボア」(大正2年)

「ふるさとは遠きにありて思ふもの・・・」

 
 
  その一 
荒木重治
  その二
牧野知恵子
その三
舘 範子
その四
伊藤憲子
 
 
その五
大谷万咲子
その六
山本久美子
その二
岡本正樹
 
       
 
室生犀星作
「音楽時計」
―街裏にいたところ一つの挿話として録す―
「少女の友」14-1(大正10年1月)
『室生犀星童話全集三』 (創林社刊)収録

あたしお薬なんかもういらないの。そう言って頂戴。
 
 
徳田秋聲作
「感傷的の事」
雑誌「人間」(大正10年1月)
 
 
荒木重治
「何うした心のそれ方をしていたために、私はそんなに長く彼女を振顧って見る気になれなかつたのか。それには別に何の原因もなかった。多少義務といふ観念の伴ふのが厭だったのかも知れないが、極度の寛容と慈愛をもった彼女は、今まで一度も義務らしいものを私に要求したことはなかった。」
 
 
牧野知恵子
「朝早く私は上野から出発したのであつたが、さていよいよ汽車に乗ってしまったとなると、彼女を見るまでの僅か十六時間ばかりの時間が、今までの十一年間のそれよりも退屈で待遠しいもののやうに思はれた。」
 
 
舘 範子
「けれど彼女に逢ってみると、別に何のこともなかった。幼い時分に見た芝居か絵草紙を、今繰ひろげてみるほどの興味すら与へられなかった。」
 
 
伊藤憲子
「いいや、そんなことは少しもないさかえ。兄さんの方から来るし、かよの母からも月月来るしね。あんたのところは、気まかせに、何時でもいいさかえ。御都合のいいときに・・。」
 
 
大谷万咲子
「到頭或日、私はどこかの帰りに、彼女の生活を見に行った。勿論私は帰省早早、彼女が世話になっているお節ちゃん新夫婦を見舞はない訳にいかなかった。」
 
 
山本久美子
「毎日毎日、北国の空とは思はれないやうな、輝かしい日がつづいた。暖かい空気が重く懈かった。庭の築土ぎはにある柿の若葉が、日に日に其の濃さを増して、青蛙が啼いていると思ふと、白銀のやうな驟雨が、咽るやうな土の香を煽って降りそそいだ。私が毎日坐っている軒端の青梅が、葉がくれに可なり太っていた。」
 
 
岡本正樹
「それから三四日たった或晩、私は姉の家の何時もの座敷で、出立前の最後の一夜を、彼女と枕をならべて寝た。私は彼女が、悪い目 ―― といって別に疾があるようには思へなかったが、ひどく視力の衰えていることを知っていたので、その時眼鏡を用ふることを勧告した。」
 
       
 
五木寛之作
「浅の川暮色」
「小説新潮」(昭和46年6月)

 彼は立ち上って電灯を消すと、少し開けたガラス戸の間から夜の浅野川をみつめた。その時はじめて彼がこの十数年の間、自分の内側に押込めて思い出すまいとつとめていたある人の名前が、ゆっくりと、しかし確かな手ざわりで意識の中に浮びあがってきた。柴野みつ、という名がそれだった。
 
       
 

報道関係の方へ対応する虹組きみさん。初日は動きの多い1日となりました。会場係の風組よしこさんは、お客様をごあんな〜い。

会場係の星組あきこさん、受付係の夢組しげこさん、虹組いっこさん、星組としこさんも初日の忙しさに奮闘しました。
 
 

初日の口上は、浅野川倶楽部の中女優さつち。凛々しくまとめてくれました。


初日祝い
無事初日を終え缶ビールで乾杯!銘柄は「円熟」(その他の雑種2)。
 
 
   

     
     
 
 
 
雪組さん、おつかれさまでした!
 
 
 
 
初日祝いの後、記念撮影!
 
 
 
 
大きなリボンが象徴的・・・。小坂さんは4月1日に出演!
 
     
 
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表川なおき
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