舞台天井側面塗装・シンク取付・床貼り  
 

2006年2月3日〜2月5日

 
 

ナオジェクト  〜金沢美人細腕人情記〜

 
  ♪風のなかのすばるぅ〜砂の中の銀河ぁ〜♪
金沢・浅野川界隈・・・ここに二階建ての古小屋がある。 この小屋は木造建築で築50年以上と呼ばれている。平成17年4月に朗読小屋として設立されて以来、浅野川倶楽部部員達による度重なる改築工事を経て、古き良き時代の芝居小屋の賑わいを現代に取り戻そうとしているのだった。しかし、時代と共に人力車の掛け声は消え、馬車の滑車音も消え、代わりにバイクの爆音、バスのエンジン音、ダンプのクラクション、救急車のサイレンなど、現代音が容赦なく古小屋の中に響き渡る。
ああ、この小屋は本当に劇場らしくなるのだろうか、そんな不安を持ちながら、なお勇んで小屋修繕に情熱を燃やし取り組むか弱き女性達の姿は、やはり涙なくして語れない。ああ、朗読小屋 浅野川倶楽部。お前はどこから来てどこへ向かうのか・・・この物語は、朗読小屋に夢をかけた人情ドラマです。
 
     

 
       
 
2/3(金)
舞台天井側面塗装

「やっほ〜私はお猿のまちこよ。今日は私の塗装の腕前をとくとご覧下さいな!ウキキッ」
 
       
 
 
 
ビフォー
アフター
 
 
 
 
ビフォー
アフター
 
 
3メートル間隔で左右に脚立を設置し、はしご中間部に厚板の橋をかける。う〜ん言葉では説明つかず、他のページではお馴染みの職人さんの日常足場に上って、か・な・り、腰をひけたポーズで振り向くまちこさん。
 
 

おおおぉっ!さすが〜やるじゃん!
黒色って、なんか吸い込まれる感じがするよね。広く一般に劇場は黒を基調としたデザインが多いよね。今日から朗読小屋も少しだけ仲間入りだべな。そういえば長いことノムさんに脚立借りっぱなしやわ〜。

 
 
なんと敷居の下のスペースも防音するとたい。もうここまで来たら、これでもか精神たい。なんか熱いもんがこみ上げてくるとたい。  
       
       
 
       
 
2/4(土)シンク取付

前日2/3昼から、金沢市東蚊爪のテンポスパスターズに行って3万円のシンク買ってきたばい。いるものはいるのだ。
 
  雪組しげさんの御親戚、福田設備の福田親子。このお2人には、現在のトイレ取り付けでお世話になったり、旧鏡花劇場(旭町)の引越し時にトラック借りたり搬出搬入手伝ってもらったりで、今回もやっぱり福ちゃん。
「お前はまだ苦労が足りない」とか「また太ったんじゃないか」とか会う度に口うるさく言うんで、僕なんか影で「福田のおやじ」なんて親しみを込めて偉そうに呼んでる。
 
       
 
 
 
さよなら過去の洗面台
私達の新しい恋人「真九郎」義経みたい
 
 
やったね、一番乗り。なんとなく寂しげな表情じゃな。連日の疲れかな。なんか一つ一つ整っていくと、一つ一つ肩の荷が降りるような感じがしないでもない。自腹でやり抜く姿には鬼気とした気迫がある。そんな、まちこ女史を慕う部員も多いはず・・・。なんか僕もセンチメンタル。
 
       
       
       
 

2/5(日)
第1ラウンド 床掃除
苦難の道を乗り越えて、ついにやって参りました。前代未聞、職人さんも「ありえね〜!」と、びっくり雄叫びをあげる「素人床貼り大会」のはじまりはじまり・・・。(左より、おさち、おくみ、おたね、おすみ、おまち、おみつ、およし、おじゅん?)

 
 
床さん床さん、この世で一番美しい女性はだあれ?ではなく、一年間大変お世話になりました。新しく貼りかえさせて頂きます。  
  月組けいこさんのご紹介で床磨き機をお借りして、洗剤まいて水まいて一通り磨きをかける。でもさ〜どうせ上から貼っちゃうなら磨かんでもいいんじゃなかったかな?
 
 
「ふきふき、ふきふき、からぶ〜きっ♪」
 
  きれいきれい。後は、エアコン強風にして、ストーブ焚いて、乾かすのだ。濡れてたらボンド付けられないからね。
 
 
「お〜い、いっぷくしよっ!」
いつもの号令に
「わ〜い」と集まって
差し入れの品々を突付きながら
しばしの歓談 (^_^)
 
       
       
 
       
 
第2ラウンド 床貼り
ホームセンタームサシで購入した、クッションフロアを貼るため、大体の寸法測って、ボンド塗って貼りました。
 
 
よく分からんけど塗ってみるか〜」
べたべたべたべた・・・
「なんか、むらがあるな〜」
「だいじようぶ、だいじょうぶ」

「こっちボンドちょうだ〜い」
「あいよ〜」
 
 
ボンド付けてクッションフロア貼った上から、一休さん達がすりすりこすり付けて空気を抜いていく。  
 
「お〜い、いっぷくしよっ!」
また号令がかかり
もぐもぐぱくぱく
食べることも一生懸命に
やってみました
 
 
本日のシェフ
やきそば担当 ちえこ(花)、さつち(月)
煮物担当 よしこ(風)、さつち(月)
お弁当担当 としえ(風)
サラダ担当 ちえこ(花)
ホットドック担当 みつこ(風)
喫煙所担当 まちこ(煙)
差入れ担当 ふきこ(花)、しげはる(雪)、
あけみ(月)、くみこ(虹)
 
       
       
 
 

 

   
 
第2ラウンド 床貼り
「こんにちわ〜!おじゃまします!」
突然、さわやか系男性が現れる。

ボンドのハケを自在に操り、よく響くダンディな声にボンドガールズ達はうっとり。手取り足取りハケの使い方などを指導し、颯爽と動き回る!
 
  事務所の関係上、お名前とお顔は伏せますが、仮名Sさんとします。Sさんは金沢職人大学校卒業生で表具のプロで、現在の会社ではクッションフロアも担当しているとのこと。Sさんは、素人の手だけでは心配だとお休みを返上して駆けつけてくださいました。
わが浅野川倶楽部にも雪組まさこさんという誇るべき表具の一級技能士がいるのだ。
 
 

ま 「ねえ、さっち」
さ 「え?」
ま 「Sさんって、
いい男ね・・・」
さ 「うんうん・・・」
ま 「でへ」

確かに、まちこ好みの風貌と声。しきりに朗読講座へ勧誘をしていた。

 
 
「よ〜し、やるべ〜やるべ〜!」
Sさんに教えを受けたボンドガールズ達は
シャーシャーっと手際よく塗っていった
中でものりこさん(雪)の手つきは職人並み
 
 
「あ〜あ・・・」
Sさんの登場ですっかり現場監督の座を受け渡したNくんは、肩の荷を降ろして、みんなの作業を見守ることとなりました。

「お〜い、Nちゃん、ボンド買ってきて〜!」
「はぁい・・・」
 
   
 
 
 
 
さあ、どんどん行きましょう!
お陰で三面貼り終えた
 
  ま 「さあ、そろそろお食事に致しませんか?」
皆 「わ〜い、わ〜い」
ま 「Sさん、よろしかったら食べませんこと?」
S 「ああ、すみません」
皆 「さあ、Sさん!」
S 「いただきます!」
 
 
さあ、最後の仕上げです。余った切れ端で事務所前を貼ります。Sさんはお帰りの時間を押してお手伝い下さいました。

N 「Sさん、あとは僕がやっときますんで」
S 「最後までできなくてすみません」
N 「いえいえもう十分です」
ま 「お礼をさせて頂かないと・・・」
S 「いえ、僕は好きでやってるだけですから、気を使わないで下さい」

そう言ってSさんは去って行った。
 
       
 
 
 
ビフォー
アフター
 
 
さ 「これ食えるかな・・・」
ま 「油で揚げないと駄目やろ」
て 「・・・ですねえ」
 
 
   
 
作業終了21時40分
禁煙室より瓶ビール2本買ってきて
酒盛りしとるところに
デザイナーの横川さんが登場
チラシ原稿について打ち合わせる
 
       





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朗読小屋 浅野川倶楽部 〒920-0902 金沢市尾張町2-14-21
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制作 表川なおき
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