朗読で綴る金沢文学 6日目 花組 4月1日(土)18:00 | |||||||
室生犀星作
抒情小曲集より 「小景異情」 雑誌「ザンボア」(大正2年) 「ふるさとは遠きにありて思ふもの・・・」 |
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その一 藤田喜美代 |
その二 生田蕗子 |
その三 橋野千恵子 |
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その四 出戸明美 |
その五 瀧澤ひろ子 |
その六 見本順子 |
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室生犀星作 「音楽時計」 ―街裏にいたところ一つの挿話として録す― 「少女の友」14-1(大正10年1月) 『室生犀星童話全集三』 (創林社刊)収録 |
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階下では晩にさえなると、音楽時計が鳴りはじめた・・・。 | |||
徳田秋聲作 「感傷的の事」 雑誌「人間」(大正10年1月) |
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藤田喜美代 「彼女は私のどんな我儘をも許した。どんな無精をも責めようとはしなかつた。そして其の無制限の寛容に狎れた私は、来る年も来る年も、時時ひやひやするような気持に襲はれながらも何時彼女を見に行くといふ折もなく過ぎた。」 |
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生田蕗子 「寂しい暗碧な海が、いつか灰色の暮色に裏まれて来た。白い鳥が、慵い翼をひろげて、悲しい夢のやうに沖を飛んでいた。線路ぞひの古い町や海に近い貧しい漁村などから灯影がちらちらしていた。山が海に迫つたところでは、その暗い海の色や灯影が、汽車の窓からは、幾十間ともしれぬ地底に仄かに眺められた。」 |
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橋野千恵子 「やがて母が帰つてから、私は姉がしいてくれた寝所に就いた。母は孫と、今一人のお節ちゃんと云ふ、色白の美しい娘と一緒に帰つて行つた。彼女は広い幾筒もの部屋をもつたお節ちやんの家の二室ばかりに、少しばかりの手まはりの道具と、哀れな孫の前途に、気の毒なほど夢想的な希望を撃けつつ、寂しく貧しく、しかし気散じに暮しているのであつた。」 |
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出戸明美 「二三町の距離にある姉の家へ、彼女は思出したやうに時時やつて来た。私の好きさうな新らしい肴や野菜などをもつて来たり、又は土地特有の粽をもらつたと言つては、仕事にかかつている私の机の傍へそつとおいて、邪魔にならないやうに、其まま引返へして行つたり、私の手のすくのを、姉たちと一緒に待つていたりするのであつたが、私が茶の室へ出て行つても、彼女の体は長くそこに止まつてはいなかった。」 |
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瀧澤ひろ子 「それに姪の一人に当るものの良人や、そんな事に可なり目のきいた甥の一人などと一緒に、骨董屋を見てあるいたり、入札を見物に行つたり、ある時にはまた汽車で乗出して、温泉へも行かなければならなかったし、家庭的な飲食の団欒にも加はらなければならなかつた。」 |
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見本順子 「危い、危い!」私ははらはらして声をかけた。そして来ることの余りおそくて、別れることの余り早いのを、深く心に悔いながら、永久の寂寞のなかに彼女を見棄てた。 |
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泉鏡花原作「義血侠血」より 「滝の白糸」 「義血侠血」讀賣新聞(明治27年11月) 控え室には出番待ち52名がぎっしりと・・・。さあ、いよいよ52名の部員による滝の白糸の公演が始まります。詳細は白糸ページへ飛んでほし。 |
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凛として清清しく。 |
生花担当の花組じゅんこさん。 |
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「いらっしゃいませ」 受付係の 山本裕子さん |
「足元にお気をつけてくださ〜い」 細やかな心遣いの 雪組 美恵子さん |
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会場係の 鏡花劇場コンビ 竹原慶子 高輪眞知子 |
受付係の 山下絢子さん 洞庭 静さん |
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お客様のお靴が ずらり・・・。 |
会場係の 角 美恵さん 雪組 のりこさん 撮影担当の 数沢輝夫さん |
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公演期間で一番やりたかった口上・・・べらべら話しとる。フリートークが大好きな女史はアドリブも得意です。 |
ところ狭しと、お靴が並ぶ・・・来年は下駄箱作らんと。 |
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書「風花雪月」も かたがるほどの 大入満員! |
集合時間の1時間前から練習を行う花組メンバー・・・かなり気合入ってます。 |
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花組さん、おつかれさまでした! |
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いえ〜い! |
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角
美恵さん、洞庭 静さん、山本裕子さん、山下洵子さん、高輪眞知子 |
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おつかれさまでした! |
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