5日目 3月28日(水)18:00
 
   
 
 
 
その一
大塚賢子
 
 
その二
池田邦子
 
 
その三・四
村中登美子
 
 
その五
梶原道枝
 
 
その六
高木久子
 
 
 

 
     
 
 
       
 
プロローグ
高輪眞知子
 
 
「よく見るゆめ」
数沢淑子
 
 
「また自らにも与へられる日」
中島佳代
 
 
「自分もその時は感涙した」
塚本みどり
 
 
「この喜びを告ぐ」
種本敏江
 
 
「自分の室」
福山清子
 
 
「我永く都会に住まん」
福山清子
 
 
「この苦痛の前に額づく」
上田暢子
 
 
「ある街裏にて」
池川光子
 
 
「この道をも私は通る」
市波純子
 
 
「我永く都会にあらん」の終りに
数沢淑子
 
 
 

 
   
 
 
 
「彼女は私のどんな我儘をも許した。どん
な無精をも責めようとはしなかつた。」
大塚賢子
 
 
「寂しい暗碧な海が、いつか灰色の
暮色に裏まれて来た。白い鳥が、
慵い翼をひろげて、悲しい夢のやうに
沖を飛んでゐた。」
高木久子
 
 
「彼女はまだ見ぬ子供のことを善く訊い
たが、それだと言つて、彼等を見に東京
へ行かうとも言出さなかつたし・・・」
村中登美子
 
 
「何といふ足まめなんやらう。もつとゆつ
くりして行つたら何やらう。おばばは
お百度でも踏むやうに往つたり来たり
して、薩張落著いてゐないのや。」
梶原道枝
 
 
「危い、危い!」
私ははらはらして声をかけた。
池田邦子
 
 
 

 
   






「愉快いな、愉快いな、
お天気が悪くって外へ出て
遊べなくっても可いや。」
数沢淑子






「花はね、ものをいわ
ないから耳に聞えな
いでも、そのかわり眼
にはうつくしいよ。」
中島佳代







「何でも、鳥だの、獣だの、
・・・蕈だのに人が見えるの
だから、こんなおもしろい、
結構なことはない。」
上田暢子








「ああ、奥様、私は獣
になりとうございます。
あいら、皆畜生で、
この猿めが夥間で
ござりましょう。」
池川光子








「廉や、それはね、
雨が晴れるしらせ
なんだよ。」
この時猿が動いた。
市波純子






「ぱっと糸のような
真赤な光線がさして
・・・この身体が包ま
れたので、ほっと
いきをつくと・・・」
福山清子









「鳥なの、母様。」
「鳥じゃあないよ、翼の生
えた美しい姉さんだよ。」
塚本みどり






「見たいな!羽の生え
たうつくしい姉さん。
だけれども、まあ、
可い。母様がいらっ
しゃるから、母様が
いらっしゃったから。」
種本敏江


 
新聞記事コーナーが好評(^^)
いらっしゃいませぇ〜!
会場係ちえ、かず、ふみ、えつさん
口上いっこさん、手前坊主石川
おつかれ〜
まちこの想い・・・
久保市乙剣宮
亡母憧憬の代表作
「化鳥」の稽古納め
のぶかよ休

 
雀の姉妹は風と共に去りぬ・・・Y(^◇^)Y Kecho
はる組がはるを迎える・・・来期もがんばれ〜 (o^-^)o
舞台を終えた後の安堵・・・そして挑戦・・・女優の戦いは続く p(^o^)q
紅一点、黒一点、スリル満点、闘う女優たちよぉ!
     
 
朗読で top 9〜16 綴る
 

 
     
  「理想を貫く女優たち 〜2007朗読で綴る金沢文学 公演日誌Nより〜  
   10時51分余震があった。頑張れ石川県。五日目は途中入退場が多く、言い換えれば、躍動感のある公演となった。スタッフは汗を絞る。昨夜に続き5名分から8名分の椅子譜面台を暗転のうちに転換しなければならなかったが、ゲネプロ、本番共にスムーズに進行することができ、息が合う喜びを噛みしめた。

 上演時間は約2時間15分。本公演23ステージ中、最長の公演時間だ。にも関わらず、お客様はじっくりお聞き頂いている様子。朗読で2時間楽しんで頂ける舞台を上演出来るのは浅野川倶楽部しかいないのだ!これも一重にお客様の寛容、いや違う、私達の努力の賜物なのだ。

  女優たちの「ええ〜!」という不満の声に耳を貸さず、公演後にお客様感想文を読み上げた。「秋聲の感傷的の事は初めて聞きましたが、人間の深い心のヒダや、人生の哀切が心に染みました」「化鳥、感傷的な事は今回初めてきちんと耳で聞きましたが、この現代にても素晴らしい輝きを持つ言葉や文に驚嘆するばかりでした」 ・・・・・・どれも身に余るお言葉ばかり。お客様に敬礼!

  私達が目指した舞台は間違ってはいなかったのだ。
 
     
     





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制作 表川なおき
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