7日目 3月30日(金)14:00
|
その一 大塚賢子 |
|||
その二 池田邦子 |
|||
その三・四 村中登美子 |
|||
その五 梶原道枝 |
|||
その六 高木久子 |
|||
プロローグ 高輪眞知子 |
|||
「幸せを求めて」 出島ひろ子 |
|||
「ドストイエフスキイの肖像」 出島ひろ子 |
|||
「結婚時代」 平井津賀子 |
|||
「赤城山にて」 順教寺明子 |
|||
「良きもの深きもの」 岡田淑子 |
|||
「鷲の詩」 小林貞子 |
|||
「孤独と困窮のうちに年老いた彼女を 棄つぽかしておいた自分の無精と心 なさを凝視めることを、出来るだけ避 けやうとしてゐたのであつた。」 大塚賢子 |
|||
「彼女の顔を、可なり熱愛的な目でちらと 凝視めたのであつたが、それに気づいた 姉の目に涙の浮んでゐることも、無論私 には見過ごせなかつた。」 高木久子 |
|||
「彼女には彼女の晩年の唯一つの 希望の花を、心委せに育てさせるのが、 切めてもの慰めだといふ気がした。」 村中登美子 |
|||
「総てまだしみじみ味つたことのない、こ の町の色々の享楽世界を、私は窺ふの に忙しかつた。幼時住みなじんだ家屋敷 の迹をも弔はなければならなかつた。」 梶原道枝 |
|||
「それから三四日たった或晩、私は姉 の家の何時もの座敷で、出立前の最後 の一夜を、彼女と枕をならべて寝た。」 池田邦子 |
|||
「あゝ、眞の美の人を動かすこと あの通りさ、君はお手のものだ、 勉強し給へ。」 岡田淑子 |
|||
「餘り、無理をお謂やつたら、姫を 連れて来て見せるが可いの。 疾く快くならんで何うするものか。」 平井津賀子 |
|||
「語を寄す、天下の宗教家、 彼等二人は罪悪ありて、 天に行くことを得ざるべきか!」 小林貞子 |
|||
「何も麻酔剤を嗅いだからって、 譫言を謂ふといふ、極つたこと も無ささうじやの。」 順教寺明子 |
|||
「伯爵夫人は嬉しげに、いとあどけな き微笑を含みて高峰の手より手を はなし、ばつたり、枕に伏すとぞ見え し、唇の色変りたり。」 出島ひろ子 |
|||
受付さ(よ)みつちえよ志さん |
口上みどりさん |
||
おつかれさまですた |
応援よろしくお願いします! |
||
今日の数沢さんは(T_T) |
わ〜い! |
||
「外科室」 稽古納め 久保市さん |
|||
あき休 |
|||
其の聲、其の息、其の姿・・・永遠の美を求めてφ(. . ) Gekashitu |
||
古都金沢を舞台に、私たちは進む・・・(^^ゞ Kanshotekinokoto |
||
斬新な鏡、まったり秋、透明な星 |
||
リージョナルシアターを目指して・・・ |
||
「理想を貫く女優たち 〜2007朗読で綴る金沢文学 公演日誌Nより〜 」 | ||
天災の不安が消え、選挙カーとの闘いが始まった七日目は盛況であった。その事を楽屋内へ告げると喜びの声が湧いた。会場はお客様の熱気に包まれ興奮が高まる中、舞台は開幕した。 しかし、事件は起きた。「ありがとうございます、○○○○○でございます!宜しくお願い致します!ありがとうございます!」オープニングのはる組、室生犀星作「小景異情」では、大きな声と気力で乗り越えることを強いられた。さあこの公演はどうなっていくか・・・なるようにしかならない・・・けれど・・・。 半年間、厳しい稽古に耐えて来たというのに何ということだ。皆に申し訳ない。申し訳ない。何故だ!選挙の存在を知っていれば対処できたはずなのに、舞台へ熱中し過ぎて社会においてけぼりを喰らってしまった。唯一不幸中の幸いと言えるのは、橋場町交差点は交通量が多いが循環が早いということだ。選挙カーは短時間で行き過ぎる。しかし信号待ちとなったら最悪だ。 そうこうするうち徳田秋聲作「感傷的の事」が始まる。再び選挙カーが来る。頑張れはる組!星組の「愛の詩集」時は何も来ない。はる組は来る。何ということだ!せめて暗転時だけ来い、いや来るな!「外科室」でも来た。気迫で押せ押せ! 以上はNの内面的葛藤を書き記したまでで、客観的に見て、実際の舞台への影響度は20%ぐらいだったように思える。選挙カーに見舞われた女優たちは、たくましさを身につけたようだった。え?今以上にたくましくなっちゃったの?益々肩身が狭くなったNは唖然とするしかなかった。 |
||