中日 3月31日(土)14:00
 
 
 
 
 
 
その一・六
向井理恵
 
 
その二
岡田ユリ子
 
 
その三・四
石井庸子
 
 
その五
舘 聖子
 
 
 

 
     
 
 
       
 
プロローグ
高輪眞知子
 
 
「打ち打たるるもの」
菊川豊子
 
 
「自分の使命」
千代紀美
 
 
「永久の友」
北森みどり
 
 
「父なきのち」
牧野知恵子
 
 
「門」
舘 範子
 
 
「幸福を求めて」の終りに
千代紀美
 
 
エピローグ
高輪眞知子
 
 
 

 
 
 
       
 

「それあ多分生きた鮎がなかつた
んでせう。あすこでは、死んだ鮎は
つかひませんから。」
岡田ユリ子

 
 
「病身がちな私は、しばしば真蒼に
なつて、母に抱きついた。兎角私は
死の恐怖に怯えがちであつた。」
石井庸子
 
 
「この部屋も度々来て座つたし、年々
苔のついてくる庭の一木一石、飛石
の蔭の草にも、懐かしい記憶があつ
たが、・・・何か以前ほどの親しみを
感じては悪いやうな気がした。」
向井理恵
 
 
「その町はこの市の本通り筋の裏に
あつた。そこで小説家のK―が育つ
た。私はどこも踊り場らしいものの影
を見ることが出来ずに、相当に長い
その通りを、往つたり来たりした。」
舘 聖子
 
 
 

 
   
「出征に際して脱営せしと、
人を殺せし罪とをもて、勿論
謙三郎は銃殺されたり。」
菊川豊子
「尉官が両の手に残りて、ひょろひょろ
と立上れる、お通の口は喰破れる良人
の咽喉の血に染めり。」
千代紀美
「ふむ。しかし通、吾を良人とした以上は、
汝、妻たる節操は守らうな。」
舘 範子
「私に、私に、節操を守らねば
なりませんと謂ふ、そんな、
義理はございませんから、
出来さへすれば破ります!」
牧野知恵子
「相本謙三郎は唯一人清川の書斎に
在り。当所もなく室の一方を見詰め
たるまゝ、黙然として物思へり。」
北森みどり

 
中日カーテンコール
口上てるみさん
飲みにいくぞ〜!
バラの香りに・・・
数さんに感謝
「琵琶傳」稽古納め

 
 
雷鳴轟く舞台となった空組「琵琶傳」 o(><)o
 
 
 
 
モダンなダンスホールの雰囲気が印象的な蝶組「町の踊り場」 (゜▽゜)!
 
 
 
 
おっつかれさま〜
 
 
 
 
山越え谷越え、朗読を超えた私たちの舞台とは・・・
 
 
8時だよ〜全員集合!80名中42名の集合写真だべ o(^-^o)(o^-^)o
 
     
 
朗読で top 9〜16 綴る
 
 
 

 
     
  「理想を貫く女優たち 〜2007朗読で綴る金沢文学 公演日誌Nより〜  
   場当たりと第一の本番(ゲネプロ)を終えたところで、選挙カーの驚異が全くなかったことに拍子抜けをした。もしかしてこのまま本番もいけるかも知れない、という淡い期待を抱いて八日目は開幕した。

 やがて、「町の踊り場」序盤に兼六園方面から武蔵へ向かう選挙カーが行き過ぎた。ほっと一息。皆は堂々と舞台を努めている。Nは一人でそわそわヤキモキしている。御先達の舞台監督の方々の心が今痛いほど分かる。舞台監督は厳格な存在だ。どんな道化師も舞台監督になったら「孤高の人」にならなければならない。十人十色、個性が素晴らしい、そんな集まりも統率されてこそ魅力を放つのだ。

 舞台は順調に進行し「琵琶傳」前半に雷の大きな音が小屋内に響く。おお不吉な効果音が舞台を後押しするぜ。何度も鳴る。想定外の音だが選挙カーとは全く質が違う自然音だ。叩きつける雨の音が聞こえる。天が選挙カーを足止めし、その驚異から浅野川倶楽部を守ってくれているようだ。これぞ「天が味方をする」だ。

 理想を追究した半年は、人工的な驚異、言わば現実によって阻まれる所だったのだが、私達の理想は雷雨を起こし現実に打ち勝ち、見事貫くことが出来た。琵琶傳四景の戦地での銃殺シーンに移る直前に「ドッカーンッ!」という大砲を発射したような効果音が入る。鏡花先生が天から加勢して下さる。僕はそんな楽しい勘違いを楽しんだ。

 終演後、お客様をお送りしようと客電が点ききった直後に選挙カーがやってきた。神憑り的なタイミングだ!神は、鏡花先生は、私達をお救いくだすったのだ。
 
     
     





HOME


朗読小屋 浅野川倶楽部 〒920-0902 金沢市尾張町2-14-21
TEL 076(261)0837 / FAX 076(261)8999 E-mail Asanogawa@club.email.ne.jp

制作 表川なおき
inserted by FC2 system