2006夏・夢がたり十八夜    
   
十六夜 8月25日(金)14:00
 
       
       
 
濱口國雄作 「犯罪人」

奥田孝子
 
 
濱口國雄作 「飢」

岡田淑子
 
 
徳沢愛子作
「かたいもんにならにゃ」


志牟田敬子
 
 
徳沢愛子作 「福寿草なら」

塚本成子
 
 
安田桂子作 「夢の外に」

塚本成子
 
 
寺本まち子作
「枇杷の葉の下」


池川光子
 
 
井崎外枝子作 「ほたる」

斉藤郁子
 
 
吉田さかな作
「雨の夜の物語」


市波純子
 
 
三島由紀夫作
近代能楽集の内 「葵上」

平野久美子/志牟田敬子/高輪眞知子
表川なおき/寺田孝枝
 
 
 
       
       
 
       
 
 
 
べんべんべんっ
ぶんぶんぶんっ
 
 
うむ、空席状況を
確認しているらしい
会場整理係
 
 
 

 
 
 
 
 
 
しとやかにしとやかに
 
 
 
 
どひゃ
 
 
 
 
 
 
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  「人間失脚」 〜太宰が告げるNの肖像〜  
 
第16の手記
 
 
これまでの記録を辿るとハプニングについて書いたものが多い。この界隈に適応しなければならないと言いつつも、ダンプ警笛や救急車のサイレン音には負けを認めざるを得ない。Nは、芝居小屋が立ち並んだ時代に想いを馳せる。コンクリートもなかった時代の芝居小屋は当然木造で外音が入ってきたであろうが、外音以上に小屋内が賑やかであったため外音など気にならなかったのではと考え及ぶ。

そう言えば最近、バスのクラクションが耳に馴染んできたようだ。そうカリカリすることはない。公演中だけ道路を封鎖するわけにもいかないし、ダンプやバス会社、救急車、国土交通省に抗議文を出すわけにもいかない。そんなことをしたらそれこそ前代未聞だ。そんな他愛もないことをぶつぶつ考えながらNは、リハーサル改め第一の本番を開始した。

出演者が順に登場する。犯罪人、飢、かたいもん、福寿草と順調に進み夢の外を終えたその直後、照明を制御しているパソコンがフリーズ状態となった。リハーサル改め第一の本番はここで中断した。夢がたりの初めの方のリハーサルで二夜ぐらい続けてフリーズしたことがあった。それから暫くの間は不具合もなく平穏な心持ちでいられたのだが、ここへ来て乱調するとは・・・。落胆するNは、込み上げる不安を吹っ切るようにパソコンの電源を叩き押した。平常心。幸にもこれまでの三回のフリーズは本番中に発生せずリハーサル(第一の本番)中に発生している。多分あのパソコンは低血圧なのだろう。朝に弱い。
 
 
 





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制作 表川なおき
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