2006夏・夢がたり十八夜    
   
一夜 7月28日(金)14:00
 
       
濱口國雄作 「犯罪人」

奥田孝子
濱口國雄作 「飢」

北森みどり
徳沢愛子作
「かたいもんにならにゃ」


中野繁子
徳沢愛子作 「福寿草なら」

中野繁子
安田桂子作 「夢の外に」

奥田孝子
寺本まち子作
「枇杷の葉の下」


種本敏江
井崎外枝子作 「ほたる」

小林貞子
吉田さかな作
「雨の夜の物語」


見本順子
三島由紀夫作
近代能楽集の内 「葵上」

北森みどり/志牟田敬子/高輪眞知子
表川なおき/舘 範子
       
       
       
 
初日祝い
かんぱ〜いっ!
かんぱ〜いっ!
お疲れ様でしたぁ〜!
おお、何だか十八夜が全て
終了したような雰囲気だけど、
今日から始まるのだ〜
賑やかに初日祝いを
致しました
   
どやどや
 

 
 
 
 
 
 
はい、チーズ
 
     
     
 
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  「人間失脚」 〜太宰が告げるNの肖像〜  
 
第1の手記
 
 
いよいよ開催かあ、と待ち侘びた言葉が部員から聞かれることがなかった夏公演「夢がたり十八夜」が初日を迎えた。夏公演までの四ヵ月間のうち公式稽古は八回という、部員にとっては大きな不安を抱えて二年度が始まったようだが「八回じゃない四ヵ月もある」と不安論を一掃され、加えて「台本全部覚えなさい」と、精神論を叩き込まれ、これまで我が子のお尻を叩いてきた部員が、今度は自身が朗読小屋の指導者にで鞭打たれている。ああ神様、御恵み厚き神様。私達をお救い下さい!

この日は朝から取材アポと公演問い合わせが殺到。事務局の電話着信を携帯電話に強制転送させているがために朝一から携帯が鳴り続ける。連日の緊張と浅い睡眠が続き寝不足の深いクマが板についたNは、朦朧とした腫れた目で小屋に到着した。公演初日の第一夜目は、取材攻勢への応対と自身の役割に引きちぎられ、パニックと怒号を吐く酷な公演幕開けであった。Nはこの日より鬼の仮面をかぶることを心に決めた。取材カメラが二台。記者カメラが三台。計五台のカメラに狙われ初日の興奮で震える部員をよそに、Nは騒然とした会場を睨んでいた。心地良い戦慄が小心を襲う。
 
 
 




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制作 表川なおき
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